お墓じまいの法要1 「閉眼供養(魂抜き)」とは?
最近は終活が定着してきたことから、お墓じまいやお位牌の処分、小さいお仏壇への買い替えなどを、希望する方が増えてきています。
「閉眼供養(へいがんくよう)」とは、これらの礼拝物を移動させたり、処分したりする際に、必ず必要になる儀式です。もともと、こうした手合わせの対象になる物は、宗教上の理由から、あらかじめ僧侶が「開眼供養(かいげんくよう)」をしています。ただの物ではなく、故人様の魂が宿ったものとして扱うためです。
その理由から、お墓の引っ越しや処分時には、僧侶に来てもらい、その魂を抜いてもらう(読経する)必要があります。その際の儀式を、「閉眼供養(別名:御霊抜き、魂抜き、性根抜き)」と呼んでいます。
今回は、「閉眼供養」について、行うタイミングや流れなどをご紹介します。
いつ、何に対して行うのか?
一般的に、お墓じまいの際に行うことが多く、それに伴って、お仏壇やお位牌の処分時にも「閉眼供養」が必要となってきます。
ここでは、どんな種類の物にご供養が必要なのか、タイミングも合わせてみてみましょう。
【お墓】
まず代表的なのは、お墓じまい(お墓を移動させたり、処分したりする)の場合です。墓石にはご先祖様の魂が宿っているため、そのまま動かすことはできません。墓石をただの石に戻すために、「閉眼供養」を行います。
また、墓石に新しく戒名を追加する際も同じです。ただの石に戻してから、戒名を追加する作業へ進みます。
【お仏壇】
お仏壇にも、ご先祖様の魂が宿っています。お墓と同じ考え方のため、動かす際は、必ず「閉眼供養」を行いましょう。お墓じまいに合わせてお仏壇を処分(買い替えも含む)したり、引っ越しで動かす際に、ご供養します。
【お位牌】
お位牌には、亡くなった方の戒名が記されています。そのため、礼拝の対象として扱われてきました。一般的には、たくさんあるお位牌を、繰り出し位牌にまとめられる際や、お墓じまいの際に、古いお位牌を処分されることが多いようです。その際、「閉眼供養」が行われます。
また、四十九日の忌明けまで祀っていた、白木のお位牌については、本位牌を安置する際に、魂を移す法要(閉眼供養の上、開眼供養)を行います。そして菩提寺や霊園などで、お焚き上げされます。
【遺影や遺品など】
意外と見落としがちですが、遺影も礼拝物の一種として扱われています。遺影に向かって手を合わせる方も、多いのではないでしょうか。
また、生前に故人様が愛用していた遺品などにも、その想いや魂が宿っていると信じられています。そのため、お墓じまいに合わせて、遺影や遺品を処分する際にも、「閉眼供養」をおすすめします。
それ以外にも、礼拝物に近いと思ったものについては、まずは菩提寺や霊園などへ相談してみましょう。
【お墓】
まず代表的なのは、お墓じまい(お墓を移動させたり、処分したりする)の場合です。墓石にはご先祖様の魂が宿っているため、そのまま動かすことはできません。墓石をただの石に戻すために、「閉眼供養」を行います。
また、墓石に新しく戒名を追加する際も同じです。ただの石に戻してから、戒名を追加する作業へ進みます。
【お仏壇】
お仏壇にも、ご先祖様の魂が宿っています。お墓と同じ考え方のため、動かす際は、必ず「閉眼供養」を行いましょう。お墓じまいに合わせてお仏壇を処分(買い替えも含む)したり、引っ越しで動かす際に、ご供養します。
【お位牌】
お位牌には、亡くなった方の戒名が記されています。そのため、礼拝の対象として扱われてきました。一般的には、たくさんあるお位牌を、繰り出し位牌にまとめられる際や、お墓じまいの際に、古いお位牌を処分されることが多いようです。その際、「閉眼供養」が行われます。
また、四十九日の忌明けまで祀っていた、白木のお位牌については、本位牌を安置する際に、魂を移す法要(閉眼供養の上、開眼供養)を行います。そして菩提寺や霊園などで、お焚き上げされます。
【遺影や遺品など】
意外と見落としがちですが、遺影も礼拝物の一種として扱われています。遺影に向かって手を合わせる方も、多いのではないでしょうか。
また、生前に故人様が愛用していた遺品などにも、その想いや魂が宿っていると信じられています。そのため、お墓じまいに合わせて、遺影や遺品を処分する際にも、「閉眼供養」をおすすめします。
それ以外にも、礼拝物に近いと思ったものについては、まずは菩提寺や霊園などへ相談してみましょう。
「閉眼供養」の流れとは
では、実際に「閉眼供養」は、どのように行われるのでしょうか。
ここでは、儀式の流れや費用などを、注意点も含めてみてみましょう。
【儀式の流れ】
1:親族やご家族に相談
一般的には、「閉眼供養」は、身近なご家族や親族のみで行います。そのため、親族間で話し合いを済ませ、なぜ「閉眼供養」をするのか、その理由や経緯について、あらかじめ伝えておくとよいでしょう。そしてご供養を行う時期についても、希望を確認しておきましょう。
2:菩提寺・管理霊園などへ連絡
ご家族の意志が決まったら、お墓の管理者や僧侶へ連絡を入れます。
墓石を動かしたり、戒名を追加したりする場合は、石材店へも連絡を入れます。お墓じまいの場合などは、石材店が忙しい時期だと、一カ月以上、待たなければいけないケースもあります。工事や引っ越しの日程について、あらかじめ希望を伝え、計画を立てましょう。
また、全体の費用や法要にあたって必要な物などについても、この際に確認しておきましょう。
3:日程の決定
お寺や霊園、石材店などの予定を調整し、日程を決めます。
その後、参列する親族などへ連絡します。
4:閉眼供養(法要)を行う
法要の当日、僧侶に読経をしてもらいます。墓石を動かす必要がある場合は、石材店にも立ち会ってもらいます。ご自宅でお仏壇などの「閉眼供養」をする際は、最低限の仏具はそろえておきましょう。
なお、当日の服装は、できるだけ派手な服や露出が目立つ服は避けましょう。墓前ではなく自宅で行う際は、平服でも構いません。お墓じまいの際は、喪服・礼服を着る方が多いようです。
【費用】
「閉眼供養」の法要について、お布施の相場は、一般的には下記の費用が目安とされています。宗派や地域によっても異なります。お寺とのお付き合いや、ご家族のご事情などを考慮して、ご判断ください。
・お布施 3万円~
・お車代 5,000円~
・御膳料 5,000円~(※会食があり、僧侶が参加しない場合に渡します)
※戒名の追加や改葬時は、その分の金額が上乗せされます
また、「閉眼供養」のお布施を渡す際は、水引がついていない「お布施」と印字された封筒を用意しましょう。地域や金額によっては、仏事用の不祝儀袋を用いる場合もあるため、あらかじめ確認しておきましょう。
※宗派や地域によって、ご供養の内容や詳細、費用などは異なります。詳しくは菩提寺や霊園などにお問い合わせください。
感謝の気持ちをご供養に込めて
忙しい毎日を過ごしていると、ちょっとした仏事にも、手間を感じるかもしれません。しかし、ご先祖様や故人様の魂を、気持ちよく天へかえすために、必要な儀式として考えましょう。改葬や引っ越しなどの場合は、また「開眼供養」をすることで、魂が戻ってきます。感謝の気持ちをご供養に込めて、手合わせしてくださいね。
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